川崎駅周辺は東海道川崎宿から発展し、個性豊かな商店街が広範囲に集積する神奈川県内有数の繁華街です。
その中でも最大規模の商店街「川崎銀柳街商業協同組合」において、2012年以来、道路・アーケード等商店街施設の維持管理や街内環境の健全化に向けた取組への支援、組合員間で共有するルールの作成と運用に対する指導・助言等を行っています。
また、全商店街で構成する「かわさきTMO」のタウンマネージャーとして、近年活発化している駅周辺の開発に対して、既成市街地の活性化に向けた様々な施策の検討及びイベントなどの企画運営を行っています。
まちに関わる人々の意識を把握し、関係者間で共有するための対話の手法は、地域の個性や社会のあり様によって常に試行錯誤が必要な分野です。
市街地開発や公共施設整備に関わる大人数のワークショップの開催、特定の目的を持った団体やコミュニティ内の意思決定、アンケートやSNSなどのコミュニケーションツールの活用による意識醸成など、様々な対話の場・機会を企画から運営までコーディネートしています
個人が抱くまちへの想いが具現化され、その行動が地域の活性化や持続性に貢献するといった動きは全国各地で見られます。また、近年はそうした動きに対して行政による支援制度等の拡充も進んでいます(例 横浜市では2005年以来、市民からの地域貢献に資する提案をコンテスト形式で採択する「ヨコハマ市民まち普請事業」を実施しています)。
様々な制度の活用やその有効性を検証しながら、個人や地域団体によるまちづくりの提案に対する指導・助言、実現する際のデザイン・詳細設計や関係者が参加する共同作業等々、まちへの想いを形にすることへの支援を行っています。
自治体や地域団体はまちの多種多様な情報を有し、それらを発信する意義や効果を常に模索しています。
様々な地域のまちづくりに関わってきた経験から、不特定多数の人々が目にし、まちの全貌を伝達するマップなどの情報発信媒体の意義や存在価値に強い関心を持っています。きめ細やかな調査や関係者によるワークショップ等を通じて、発信元と受取側双方に有意義な情報の取捨選択や多様な媒体における最適なデザインを提案しています。